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多分30年振りに聞いた、山本コウタローの「岬めぐり」。
心に残っていた名曲の一つで、 今回、カーステにコピーし、ドライブ中、歌詞をじっくり追うことができた。
そして、歌詞の重さに愕然とした。
おそらく、彼女は亡くなったのだ。
いや、失恋の曲?とも思い直してみたけど、歌詞を何回も繰り返すたび、 亡くなった彼女のことを思った歌だと思うようになった。
音楽の明るさと歌詞の重さのギャップが僕の心を捉え続けていた。
あなたがいつか 話してくれた 岬を僕は たずねて来た 二人で行くと 約束したが 今ではそれも かなわないこと
失恋だったなら、わざわざ訪ねたりしないよね。 僕だったら、決して行かない。恨みつらみがこみ上げてくるだけだから。
好きだった彼女が話してくれた、彼女の生まれ故郷。
好きな人の育った空気と海と山と風と街って、感じたくなるよね。
だから、いつか一緒に行こうと約束したんだと思う。
でも、今は一人ぼっちになってしまった。その悲しみを、 好きだった人の故郷を訪ねることで少しでも埋めるための旅だったんだと思う。
あなたをもっと 愛したかった
失恋だったなら、恨みつらみと自分の不甲斐なさへの怒りになると思う。 でも、この詩と曲に感じられるのは、慈しみたい、という気持ち。
そして、その相手が急にいなくなったことへの悲しみだ。
だから
僕はどうして 生きてゆこう
と言う言葉になったのだと思う。
この旅終えて 街に帰ろう
この「僕」は少しは心の空白を埋めることが出来ただろうか。
街、という日常に向けて旅を締めくくれただろうか。